…ひばつな難しい。
引用:『どんなにきみがすきだかあててごらん』サム・マクブラットニィ文アニタ・ジェラーム絵小川仁央訳
絵本です。
最後の会話が使いたくて…というか家にあったのを久し振りに読んだら何か感じる物があったから。
ひばつなリクをくださった某方に捧ぐ!
なんか色々すみませんヒィ!
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「つなよし、」
「はい。ひばりさん」
甘い声色。
おれだけの。
普段とは違う。
おれだけのもの。
「おいで」
抱き締める腕。
暖かい。
群れる事が嫌いなこの人が唯一、おれとは一緒にいてくれる。
「雲雀さん、大好きです」
「僕もだよ綱吉、愛してる」
穏やかな声。
しあわせ。
「どのくらい?」
「僕がこれまでに咬み殺してきた数くらい」
「…それはとても、沢山」
「綱吉はどう?」
「そうですねー…うーん、この学校全部、くらい」
「ふぅん…じゃあ僕はこの並盛町全部」
「何で張り合うんですか」
「なんとなく」
なんとなく。
気分屋な答だけど、これ以上なく相応しい。
「じゃあおれは月に…行けるくらい」
「それはとても…沢山だね、綱吉」
暖かい雲雀さんの腕の中。
うと、
うとうと、
うとうとうと、
「…僕は月に行って、帰ってくるくらい君の事が好きだよ。」
額に柔らかな暖かみを感じた。
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