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「日本ー!風呂入るある!」
「お風呂、ですか。良いですね」
という会話が会議の後交わされて。
そんな訳で露天風呂だった。
「気持ち良いですね」
「本当あるね」
ざあざあと音を発てて、湯船にお湯が注がれている。
佳く分からない侭ではあるが、はらりと木の葉が落ちて来たりするのを見るのは楽しいし、何よりこのひとの隣りにいられるのは嬉しい。
「なんだかこの侭溶けて仕舞いそうです…」
「と、溶ける!?何言ってるね日本!?」
「比喩です、比喩」
「ああ、比喩あるか…び、驚愕したある…」
乳白の湯に浸かってまったりとくつろいでいると段々眠たくなってくる。
「ん…」
「どした日本、眠いあるか?」
「んぅ…少しだけ…」
眠っちゃいけない、眠っちゃいけない…気休めに目をごしごしと擦ってはみるものの、疲れが溜まっていたのか睡魔に逆らえそうにない。
「ぅぁ…」
「日本、こんな処で寝たら風邪引くあるよ?」
「…、ん…」
「日本?」
ふわふわする。
このひとの声を聞いて、体温を感じて、そうして…
「に、日本!逆上せるあるよー!」
ゆっくり、意識が溶けた。
おまけ
「おいおいアイツらが絡んでるとなんか百合っぽくね?」
「フランス…お前なんでそんな風にしか見れへんのや」
「だって可愛いだろ?」
「いやまぁ可愛ないゆうたら嘘になるけどな」
「はぁ?…あ、何お前妬いてんのかよスペイン!いやーモテるお兄さんはツラいね!(ばしばし)」
「痛、いった!なにすんねん!」
「あれ、フランスにスペイン!何してるんだい?」
「げ、フランス…」
「よぉ、アメリカにイギリスじゃねぇか!なぁあのふたり可愛くねぇ?」
「あのふたり?ああ、日本と中国か!あはは、女の子同士みたいだね」
「てゆうかなんか様子おかしくないか?」
「あ、ほんまや」
「なんだろうね?おーい中国ー!」
「ちょ、日本が逆上せたあるー!」
逆上せると書いてのぼせると読むらしいよ。
フランスお兄さんの台詞は俺が思ったことです。(笑うところ)
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