・お菊の誕生日に模試って…お前…
しかも死んだ…
・俺のダイモン(ライラのあれ)
名前はAlexius(アレクシウス)、雄の雪豹
…えっちょ、結構格好良い
lyra.gyao.jpでできるよ!
・今日の小噺
人名っす。
フェリシアーノのスペルって多分Ferissiannoだよね。
sは重なるかどうかちょっとわかんないけど…
伊語は割りとローマ字読みで分かりやすいと思う。
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「菊っ、早く来てー!」
「ま、まってくださいフェリシアーノくん…それに前を向かないとほら、この間のように転んで仕舞いますよ」
「だいじょーぶ!」
ぐいぐい手を引かれるのは嫌じゃないんです。
元から優柔不断な処がありますし、誰かに先の事を決めて貰ってそれに従うのは楽でしたから。
そんなことを思いながらぱたぱたぱた、廊下を走る。
「菊連れてきたよ!」
「ああ」
「えへへー」
ばたん、元気よく扉を開けてフェリシアーノくんが部屋に飛び込んでいきます。
腕を掴んでいた熱い手のひらが離れていったのがやけに涼しく感じたのが不思議でした。
「菊、そんな処に立っていないで入ると良い」
「ああ、はい」
ルートヴィッヒさんに手招きをされてなかに入れば、そこは華やかに飾られていました。
置いてあるケーキは作ったものでしょうか。
「…美味しそうですね」
「でしょー?ルートが作ったんだよー」
「えっ」
「フェリス、語尾を伸ばすな」
「はぁい」
「全く…、どうかしたのか?」
「あ…えっと」
驚いただけ、なんですけれど。
てっきりフェリシアーノくんが作ったのだと思っていましたから。
だってどう見ても彼の方が細くて甘い物が似合って、ふわふわした雰囲気で。
ルートヴィッヒさんは大柄で機械を操るのが上手くて、実直で。
「ルートヴィッヒさんって、お料理上手なんですね」
「そうか?」
「そうだよー凄いよね!」
「凄いです」
「そ、そうか」
素直に褒めると頬を緩く赤らめて、照れてらっしゃるんでしょうか。
「えへへ。あ、ねぇ、菊、」
「はい」
「お誕生日おめでとう」
「…ありがとうございます」
「菊」
「はい」
「誕生日おめでとう」
「ありがとう、ございます」
あ、菊泣いてる?
驚いたようなフェリシアーノくんの声。
「だ、大丈夫です」
「だが」
「ちょっと嬉しかっただけなんです」
本当に――なんて良い人達なんでしょう。
優しくて、私に気を留めてくれて。
「だから、大丈夫です。ありがとうございます、ね」
「んっ。ねぇ菊、ケーキ切ろうよ!」
「はい。美味しそうですね」
「ねールート、ナイフは?」
「ああ、ここだ」
ルートヴィッヒさんの作ってくれたケーキはとても美味しくて。
フェリシアーノくんの作ってくれた料理も、とても美味しくて。
私、しあわせものですね。
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