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「こんにゃろー…くらえ!ブリタニアビーム!」
「どぅわっ!」
「あ、カナダさん!」
「え?」
いつものようにまとまらなかった世界会議。
いつものように行われるイギリスさんとフランスさんの諍い。(会議のあとですが。)
いつもと違ったのは、イギリスさんが例のビームをだしてしまったこと。
そうして残っていたのが私とおふたりとカナダさんで、ビームがカナダさんに当たってしまったこと。
「うわ、カナダ大丈夫か?」
「ふぁ…?」
もうもうと立ち込める煙がはれた頃、カナダさんがいたところには。
「…わ…!」
きょとん、とどんぐり眼を瞬かせて座り込む男の子。
「はれ…フランス?」
「懐かしい姿になっちゃってまー。俺そっくりだなーかわいーかわいー」
「ばっかそう言う問題じゃねーだろ!」
「でも本当可愛らしいですね…こんにちは」
こてんと首をかしげる仕種は幼児のそれで、ふわふわとした髪は確かにフランスさんに似ている。
「んん…こんにちは…ぼくイギリス領カナダ」
「イギリス領…ですか」
「なっ、なんで俺を見る日本!」
「いえいえ?あ、私は日本と言います、よろしくお願いしますねカナダさん」
「うん、よろしくね」
ほにゃりと笑うカナダさん。
性格はあんまり変わってないみたいですね。
とゆうか。
「かっ…可愛いぃ…!」
なんかもう色々
クリティカルヒット!みたいな勢いなんですがっ!
「抱っこしてもいいですかね…」
「いいんじゃねぇ?ほれ」
「ぅわ」
ひょいと簡単にカナダさんを抱き上げて渡してくるフランスさん。
大人しく私に抱かれるカナダさん。
「…慣れてますね…」
「そうか?」
「つーか懐かしいよなこの姿…カナダこんなちっさかったか?」
「こんなもんだろ」
そういや覚えてるかあの頃さあ、いやいやいやその記憶はもう封印したから、など話しているおふたりをさらりとスルーしてカナダさんが顔をすり寄せてくる。
か…可愛い…なんだかハンガリーさんやスペインさんの気持ちが分かるような気が…
「日本はいいにおいがするね」
「え…そ、そうですか?」
「うん。森と、水のにおい」
「ああ…我が国は山と海の国ですからね」
「そうなの?」
「ええ。島国なんです」
「しまぐに!イギリスと同じだね」
「そうですね」
なんて。
可愛らしく瞳を輝かせてカナダさんが言うのでついついつられてほほ笑んでしまっていると。
何故かフランスさんとイギリスさんに見られていました。
「…なんです?」
「え?いや、日本さ…」
「なんか…な」
「もう、なんなんですか」
「「母親…」」
「………」
さて。
「キタナイ大人は放っておいて、行きましょうかカナダさん」
「きたないの?」
「キタナイですよー煩悩で汚れきってますからねー」
「えっちょ、日本…!?」
「キタナイって!」
「カナダさんに近寄らないでください2大エロ大国」
「二次元大使が言うなよ!」
「カラダは汚れてません」
「なんかその言い方えろいな…」
「うわイギリスお前…」
「…さ、行きましょうねカナダさん」
「僕おなか空いた…」
「グラタンくらいなら作れますよ」
「わーい!」
「ちょ、日本置いてくな!」
「放置プレイ反対!」
「にほーん!」
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